籠の中の乙女(2009)

 9/2(Sun) イメージフォーラムにて。学生割引¥1,500

映画.comより

 籠の中の乙女、なるロマンティックなトラジェディを思わせる邦題。原題のDOGTOOTHにはそんな洒落っ気がなくて、吐き捨てたような名詞一つ。見終わってみるとやはり原題の方が相応しいかなと思いました。籠の中の乙女というのはある家族の娘たちのこと。これが文字通り籠の鳥で、(恐らく)生まれたときから外界と隔絶された高い塀の中の家しか知らずに育ってきたという少女。父親と母親は娘2人と息子を家から出さず、外界と接触させずに育ててきました。外に出るのは働きに出る父親だけ。
 登場人物皆が皆おかしいのだけど、父親はわかりやすい狂気で、明らかに家庭の諸悪の根源。それに対して唯々諾々と従い寄り添い影のように夫の意志を遂行する母親は実に不気味……。

ジェーン・エア(2011)

 6/28(Thu) 109シネマズ川崎にて。学生割引¥1,500

映画.comより

 実は原作未読。E.ブロンテの「嵐が丘」、ヒースの茂るムーアの嵐が丘と鶇の辻、がすきなので。
 孤城の如き館に籠り家の仕事に精を出す女たちの中にあって、あの地平線が女の限界とは思いたくないと、荒野の果てを見て言うジェーンが印象的でした。キャサリンとは違う、強さというより強かさ?

私が、生きる肌(2011)

5/28(Mon) シネマライズにて。学生平日割引¥1,000

映画.comより

 人工美女、ゴルチエの衣装、広告の鮮烈なビジュアルからして、絵画的映像美を楽しむ映画だと思っていたけど、むしろそういう表面的な印象は薄かった。記憶に残っているのはレガル邸の絵画とシャネルの化粧品くらい……かといって人工皮膚・人体実験・遺伝子操作の医学倫理の話、でもなく。ベラが読んでいた本かな?ドーキンスの”Selfish Gene”、エンドロールの二重螺旋、そういう表層的なマッドサイエンスではなくて、本当に狂気の沙汰。グロテスクな展開なら予想はできたけど、その斜め上をいく感じ。R15は暴力シーンでなくベッドシーンだったに違いない。